2012年よ。俺は君を忘れないだろう。¡Muchas Gracias!

(最終更新日 2018/11/15)

SPANISIMOがサービスを始めた2012年、数えきれないほど沢山の人にお世話になりました。

心から御礼申し上げます。

運営スタッフにとって、今年は常にサービスと共に泣き、共に笑う、熱い一年でした。

そして設立者である有村にとっても、一際激動の年でした。

スパニッシモブログ2012年最後の記事は、そんな有村の一年の振り返りをご覧頂きたいと思います

 

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スパニッシモ 代表の有村です。

恐らく人生の中でいい意味でも悪い意味でも、

最も衝撃的で、傷ついたり、悔しかったり、死ぬほど嬉しかったりする一年。

誰にも一生の中のどこかに、そんな年があるのかもしれない。

 

僕にとっては、27歳を迎えたこの2012年がまさにそうだった

 

言葉で言うと「どひゃー!!」と言った感じ。

 

もう、それはそれは「どひゃー!!」な感じだった。

 

●最初のお客様

spanisimo-start
リリース直後の当時のスパニッシモのトップページ

2012年最高の瞬間、それは年が明けて日も浅い、1月22日に訪れた。

1月21日に正式にリリースしたスパニッシモに、初の購入者が出たのだ。

 

死ぬほど嬉しかった。

 

嬉しいったらそりゃもうなんと説明しよう。小躍り状態?

頭の中ではQueenのWe are the Championが大音量で鳴り響き、
グアテマラの僕らの常宿「ペンション田代」の屋上、ガッツポーズをして泣いた。

同じくグアテマラの別の拠点にいる恭平にSkypeで電話をして、喜び合った。

恭平も喜んでいるのが、またすごく嬉しかった。

日本で手伝ってくれているメンバーにも歓喜のメールを打った。

自分達がつくったサービスを、30回15000円、10回8000円という値段を、
「それを払う価値がある」と思ってくれるお客さんがいてくれた。

 

なんやこの感覚。味わったことない。

 

「就活?そんなんせーへん。MBAをとって、その後起業をすんねん」って
大学3年生のときからワケもわからずにかっこだけつけていた。

だけど結局のところ、26歳まで一度も自分でビジネスをしたことがなかった。

そんな僕が、初めてお客様から対価としてお金をもらうことができた。

 

新卒で入ったリクルート。そこでの上司からもらった言葉を、やっと少し本当に噛み締められた気がした。

「お前ビジネス見つけたいんですとか、やりたいとか言うてるけど決して自己満足で終わんなよ。お客様が買ってくれて、価値を認めて対価を払ってくれて、初めて意味があるんや。」

リクルートを退職するとき、いつも厳しく、でも優しく見守ってくれていた僕の初めての上司は、会議室で静かに語ってくれた。真っ直ぐな眼で突き刺されたこの言葉の意味を、やっと飲み込むことができた。

 

●磨いて!磨いて!日々是サービス改善!

しかし、最初のお客さんに出会えたからといって、いつまでも喜んでばかりはいられない。

サービスリリース後、想定をしていた量をはるかに超えて問題が発生した。

「こんな問題があるかもね」なんて考えていたことは、氷山の一角もいいとこで、
「俺全然考えれてないやん、なに、アホなん?」と自分自身を笑ってしまうくらいの量だった。

めちゃくちゃな量だったけど、大切なものばかりだった。

優先順位をつけながらひとつずつ対応していくと、少しずつだけど確実にサービスは磨かれていった。

 

SPANISIMOのお客様からの質問や要望は、基本的に全てお問い合せ専用メールアドレスに届け
られる。

そう、講師とのSkypeレッスンを除き、僕達とお客様との会話は基本的に全てオンラインで交
わされるのだ

オンラインの手軽さがあるからこそ量も増えるし、時には「対面ではなかなか知らない
人にこんな話し方できないだろう」と辛くなるような罵倒する口調のメールもあった。

でも時間をかけてでも、可能な限りひとひとつの声に応え続けることで、
「お互いの理解を深めていく」「サービスが受け入れられていく」という感覚が持てるようになった。

時にはこちらの対応が遅れてしまったり、お問合せをくれたお客様に迷惑をかけてしまったこともある。

そういったことはできる限り無くしていきたい。

使ってくれる人達と一緒にもっともっとサービスを育てていきたい

 

●グアテマラの先生たちと働く

spanisimo-teachers

WEB上の問題もさることながら、この一年試行錯誤を繰り返しているもう一つの大きな課題は、

「グアテマラ人といかに働くか」だ。

 

スパニッシモのビジネスは、

革命的な技術を使ってるわけでも、革新的なビジネスモデルを採用してるわけでもない。

Skypeを使ったりする関係でインターネット環境が必須になってはいるけれど、

要は「生身の人間同士を結びつける」サービスをやっている。

「モノ」では無く「人」のビジネス。はっきり言って泥臭い。

しかも文化も歴史も全く違うグアテマラ。

日本で当たり前の感覚が、なかなか通じない。

 

例えば苦労したのが、時間の感覚の違い。

グアテマラの感覚は、日本人にはルーズに映るだろう。
※もちろん、スパニッシモで今教えてくれてる先生たちは、こういった感覚の違いを理解した上で、日本のお客さんにも満足してもらえるよう頑張ってくれているので、あくまでお互いのコンセンサスが取れるまでのことだと思っていただきたい。

だいぶ簡略化して書くと、こんな具合である。

僕「日本ではね、電車が3分くらい遅刻するだけで、会社が謝罪するんだよ」

グアテマラの人「会社が謝罪するなんてありえない!」

僕「初めて商談する人とのアポイントで遅刻するとするじゃない?

日本だともうそれだけで信用できないやつってことで破談になることもあるんだよ。」

グアテマラの人「なにそれ!俺はそんなにカリカリしたヤツとビジネスをすること自体嫌だ!こっちから願い下げだね!」

ここまで違うとちょっと笑えてくるが、例えばこんな会話を通じながら、
『お互いに「信用」とか「お金」とかに対する感覚が違う』という事自体をまずは確認していく。

そこがスタート。

おおらかな「アミーゴ文化」の中で育った彼らにとっては、トップダウンの「命令」は非常に嫌われる。

もちろん僕達も、仕事だから嫌々従うなんて関係は築きたくない。

何より、せっかく近づいた彼らの心にフタをしてしまいたくない。

だから時間がかかっても、繰り返し繰り返し会話を重ねてく。

 

グアテマラの先生たちとは、半年以上一緒に生活してきているし、

日本に帰ってきてる間もオンライン上で日々コミュニケーションをとっているが、
それでもまだまだ試行錯誤の日々だ。

 

●つないだ先に

人と人を繋ぐ大変さを感じる反面、心から喜びを感じることも少なくない。

例えば、全くスペイン語が話せない状態からレッスンを始めた生徒さんが、
初級をマスターし、だんだん中級の内容も理解できるようになって、
ついにはほぼスペイン語だけでスペイン語の文法を学べるようになったこと。

 

お問い合せ用アドレスに、直接感謝のメッセージをくれる生徒さんもいた。

「本気で教えてくれる先生がいた。自分が少しずつ話せるようになったら、
先生がそのことを泣いて喜んでくれた。そのことにとても感動した。」という主旨だった。

 

そのメッセージから数週間後、また別の方からも感謝の文面が届いた。

「スパニッシモを通じてスペイン語を話せるようになったことで、
10年以上疎遠になっていたアルゼンチンの友人にSkypeでスペイン語で話しかけて

びっくりさせることができたことが嬉しい」という内容だった。

 

今スパニッシモには、なんと下は6歳の子供から上は72歳の方まで、幅広い年代の会員さんがいる。

僕がスパニッシモを始めたのは、「グアテマラの先生達の生活を変えたい」という想いが原点だった。

もちろん、お金をもらって展開する限りは満足してもらえるサービスを出そうという想いは
常々持っていたけど、なんというか、
グアテマラでの強烈な原体験が、このサービスの出発点になっていて、サービス当初はより先生達の方を向いていた。

 

でもこの一年サービスを続けてみて、
上で紹介したような、生徒さんの嬉しい変化や嬉しいメッセージを目の当たりにしてみて
グアテマラにいる先生たちと、その人たちと勉強したい生徒さんを繋げることは、
生徒さんの側をも、こんなに変え、感謝されるものなんだ、ということを痛感した。

 

●さーて来年のスパニッシモは?!

resolution at Mt. Fuji-spanisimo-

 

スパニッシモは、来年も勝負の年だ。(まあ、毎日が勝負なのだが・・。)

「スパニッシモがあることで生活がよくなったよ!」という先生を一人でも多くつくりたいし、
スペイン語が話せるようになる生徒をもっともっと増やしたい。

 

スペイン語を教える人、そして学ぶ人、
両者をつなぐ存在として、もっともっと必要とされていきたい。

 

新しい挑戦の予定も目白押しだ。

実は来年から、英語圏でのサービス対応を予定している。

様々な国の人に使ってもらうようになると
顧客対応は一層チャレンジングなものになるに違いない。

 

そしてまだどことは言えないのが非常に残念なのだが、
来春から日本のある大学で、
スペイン語のオーラル学習の補助サービスとしてスパニッシモを使ってもらえることが決まっている。

 

グアテマラ現地でも、より多くの人達が仕事のチャンスを得られるよう、
新しい研修プログラムを実施することを検討している。

他にもしないといけないことは山ほどあるけど、どれもみんなワクワクしてる。

 

●みんなに心から、「¡Muchas Gracias!」

僕からの心からの¡Muchas Gracias!(=スペイン語で、「本当にありがとう」)

 

これはまず間違いなく日本で手伝ってくれているチームの面々。

サイトデザイン、システム開発、コンテンツ編集に、法務、財務、営業・・・。

自分ひとりの力なんかでは到底つくれないものがみんなの力で出来上がってて、
心の底から感謝しています。

来年、また踏ん張りどころだけど、楽しく漕いでいこう!

現地の先生と密接に関わってくれている恭平には、感謝しきれない思いです。

志を共にできる仲間として本当に最高です。

彼女レベルの毎日Skypeも、もうお手の物やな。来年はもっともっと刺激的な一年にしていこう。

 

次に恐らく日本語では伝わらないであろうグアテマラの講師の人達

彼らがいるからこそ、今のスパニッシモのクオリティがあると断言できる。

 

できたばかりのスパニッシモのことを「赤ん坊」と呼んでくれて、
「一緒に育てないとね!」と奮起してくれて、
そしてスパニッシモにいることを「家族」であると思ってくれている彼らに、
僕達ができることは何なのか。

僕たちはこれからも必死で考える。

だから、一緒によりいいサービスにしていこう!

 

そして何よりサービスを使って頂いている受講生の方々。

ここまで好き勝手なことを書いてしまっていますが、
ひとえにここまでスパニッシモが生きているのは、
皆様がスパニッシモのサービスに価値を感じてお金を払ってくださり、
忌憚のない意見をくださっているからです。有難うございます。

これからも前進し続けるスパニッシモを、是非楽しみにしていて下さい!

 

最後に…応援してくれている全ての方に、この一年間支えてもらったことに感謝します!

全員に100回くらい「いいね!」を押したいくらい。

あなたの本気のコメントにどれだけ助けられたか。

あなたのアドバイスにどれだけ考えさせられたか。

そしてあなたの「応援してんで!」「頑張って!」というコメントに、どれだけ勇気付けられたか。

来年もどうか、、温かく厳しく見てもらえると嬉しいです。

 

あー本当に悲喜交々な一年、そして死ぬほど笑える思い出もいっぱいできた一年だった。

2012年よ。俺は君を忘れないだろう。¡Muchas Gracias!

 

皆様よいお年を!!


スパニッシモってなに?
スパニッシモは、Skypeを使ってマンツーマンのスペイン語レッスンを提供しています。
 
講師はグアテマラ共和国のスペイン語講師を採用しております。
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