グアテマラ、フエゴ火山噴火後の支援レポート Vol.3:Alotenango市の避難所調整員から見た現場。

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お世話になっております。

スパニッシモの吉澤です。

 

スパニッシモでは避難所へ赴き、継続した必要な物資の確認と寄付を行なっております。

 

この度、発生後6週間が過ぎて、避難所の運営体制や必要な物資、避難所での今の現状を知るため、

そして被災者の方々の生活や今の心情を知るため、アロテナンゴ市の避難所で働く調整員の方と被災者の方々へインタビューをしてきました。

本記事では、調整員の方のインタビュー動画を掲載いたします。

こちらの動画からグアテマラの避難所の状況を確認して頂き、より知って頂けると嬉しいです。

グアテマラのフエゴ火山噴火後の現在の状況は?

まずはじめに、CONRED(グアテマラ国家災害対策調整委員会)のウェブサイト上での発表を掲載いたします。

前回レポート(7月5日)のデータと比較すると、避難所(Albergues)での避難人数(Personas Albergadas)は、変更がなく、前回増加していた行方不明者(Personas Desaparecidas)の人数は332人から319人と減少しております。

 

2018年7月12日現在での避難所にいる人々のデータは以下です。

被災者の方々の移動があり、いくつかの避難所での人数に変更はありますが、全体の避難所で生活する人々の人数に変更はありません。

発生後6週間目:アロテナンゴ市の避難所で働く調整員の方へインタビューをしました。

アロテナンゴ市で被災者支援のために働く調整員(コーディネーター)のインタビュー動画をご覧ください。

(インタビュー実施日:2018年7月9日(月))

【インタビューの要約をこちらに記載いたします。】

Q. お名前を教えてください。

私の名前は Mildre Tuchan です。

 

Q. こちらでの職務は何ですか?

アクティビティのコーティネーターとして働いています。

 

Q. どのような仕事をしていますか?

フエゴ火山の噴火後、災害支援としてのボランティアなどで援助をしにきてくれた方々を計画的に組織する業務にあたっています。

 

Q. 現在、避難所はどのような状態ですか?

今後、避難所内での住む場所の移動や、別の避難所への移動などの指示をしている状態です。

しかし、彼らが以前のように生きていくための転換期を迎えてきていると思います。

 

Q. 避難所でよくなってきていることは何ですか?

実は今回のような災害の発生に関して、私たちには経験が全くありませんでした。

有難いことに、90%の市役所の同僚などの協力もあり、

また、グアテマラの人々や外国人の協力もありました。

私はいつも言っているのですが、これらの協力がなかったら、私たちは何もできなかったと思います。

 

Q. 今足りていない物資は何ですか?

足りていないものは多くあります。

人々は毎日服を洗いますよね?これは洗剤の消費に繋がります。

またベットもですね。なぜなら、今までに生活必需品として多くのベットを渡せていないからです。

 

生きるために必要な食べ物は、有難いことに十分にあると言えます。

調理場でも多くの方が働いてくれています。また彼らが食事の識別なども行なってくれています。

またいくつかの財団などが食事の提供なども行なってくれています。

週末は市役所で食事の提供なども行なっています。

 

Q. 衣服は足りていますか?下着類などは?

衣服は十分にあります。

しかし、下着類は支援物資としての寄付を受け取っているのですが、老若男女問わず十分にあるとは言えません。

 

Q. 特に足りていない下着等はありますか?

女性の下着でブラジャーの40番のサイズを例にあげると、

こちらのサイズを被災者の方へ渡すことはできません。

なぜなら、私たちは持っていないからです。

男性を例にあげると、60%程度はカバーできていると思います。

子どもだと、興味深いのですが、6〜8歳用はありません。

 

Q. 日々の食事はどのようにされていますか?

Fundación Castilloという団体が、月曜から金曜までの朝食、昼食、夕食を提供してくれています。

そして、World Central Kitchenという団体が、軽食(おやつなど)を提供してくれています。こちらも月曜から金曜までです。

そして、土日などの週末は市役所が提供をしています。

こちらはアロテナンゴ市にある全ての避難所に住む人々へ提供されています。

World Central Kitchen

World Central Kitchenが提供している食事

避難所内の調理場

Q. 被災者の避難所生活は続きそうですか?

未だ生活をするための住居の建築が途中であるため、彼らの避難所での生活は続きそうです。

 

Q. 子どもたちの授業は始まりましたか?

本日、授業が始まりました。授業を実施する場所に告知文が設置されております。

こちらは避難所の子どもたちとアロテナンゴ市の子どもたちの授業を交互に行なっております。

なぜなら、子どもの数と授業を提供スペース(場所)を見比べると、提供スペースが十分にはないからです。

 

Q. どの団体が行なっていますか?

Nuestro padrinosという団体が活動しております。

 

Q. 子どもたちはどこで授業を受けていますか?

今避難所にいる子どもたちは月曜日に授業を受けています。

そのほかの住民である子どもは、墓地の近くにある授業を提供できるスペースで学習しています。

 

Q. 調整員として働いている中で、今の心境を教えてください。

私はいつも同僚へ言っているのですが、できる限り早く、少ない時間で彼らが以前の生活に戻ることを願っています。

彼らの避難所での生活はとても難しいものです。

そのため、私たちができる限りのことで、手助けをしていきたいと思っています。

彼らが以前の生活に戻るまでに、2〜3ヶ月以上はかかると思います。

彼らに対して根気強く接していき、毎日を必死に生きていかなければいけないですね。

 

Q. ボランティアの人々は十分いますか?

災害が起きた当初、驚くほどの人々が支援のために来てくれました。

もちろん彼ら自身にも生活があります。彼らは通常の生活に戻られたので、現在はほとんどの協力者はいません。

災害当初の人数を100%と置いた場合、現在は5%ほどの人数が活動してくれています。

そのため、災害支援や避難所での多くの作業などは市役所で受け持っているんです。

 

しかし、現在でも、より多くの人手は必要だと思っています。仮設住宅の建設などでは特に。

これらで足りていないところは、軍隊が多くをカバーしてくれています。

やはり人手は欠かせませんね。

【要約はここまでです。】

現在グアテマラの避難所はどのような段階にいるのか?

フエゴ火山の噴火が起きてから、40日(960時間)が経過します。

下記の図は災害後のフェーズを表しております。

出典:https://forr.cc.niigata-u.ac.jp/fukko/phase/

今現在グアテマラのアロテナンゴ市の避難所では、上記に当てはめると、

フェーズ2の【災害ユートピア期】にあります。

このフェーズ2からフェーズ3への転換期を迎えてきてはいるものの、生活の支障はまだ出ている状態です。

 

今回のインタビューでの話や現地での現状を見るに、人手は足りていないものの、

アロテナンゴ市の避難所運営体制は整ってきているように感じました。

現場では、避難所の倉庫の支援物資の整理が始まっていたり、安定的に食料が提供されています。

また今回インタビューを行なったMildreさんのお話から、外部からの災害支援活動の体制も整ってきていることがわかりました。

 

しかしながら、衛生管理や寝床の改善、下着類などについては支援物資が足りていないなどの現状から、今後改善していく必要があります。

例えば、足りていない物資としては、下記のようなものです。

・シャンプーや石鹸などの人をきれいにするもの

・洗濯用洗剤や床用の洗剤などの空間や物をきれいにするもの

・老若男女問わず、下着類など

被災者の方々は協力をして、避難所内の清掃などは行なっているため、

これらの物資を支援することで、衛生面の改善をすることができるのではないかと思います。

スパニッシモとしての今後の支援活動について

上記のインタビュー内でも話されていましたが、アロテナンゴ市にある避難所では、

下着類や洗剤類、ベットなど、未だ足りていない物資は多くあります。

今後も、これらの足りていない物資の支援を継続していきたいと思います。

避難所への教育物資の支援については、子どもたちおよび先生全員へ届け終えたため、

より多くの避難者が生活しているエスクイントラ県の避難所へ支援先を移行していきます。

 

また今回の支援活動に際して、被災者の男性の方々および女性の方々へもインタビューを行いました。

次回の記事では、彼らのインタビュー内容をご紹介します。

 

支援や避難所での現状などにつきまして、疑問やご質問等ありましたら、ぜひコメント欄へ記載してください!

 

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