拓殖大学スペイン語学科×スパニッシモ オンライン学習は効果あり!瓜谷学科長インタビュー

(最終更新日 2023/02/13)

オンラインでも効果は出る!マンツーマン授業で「話す」バリアを低く!

オンライン語学研修実施の背景:生徒と講師の自己実現のため!
2013年度よりスパニッシモでは拓殖大学スペイン語学科の学生を対象に、留学前の準備国内スペイン語留学の位置付けでマンツーマンレッスンを提供してまいりました。

グアテマラではスペイン語学校が多く存在しているものの、講師の経験年数や評価によってステップアップが図られる体制がありません。これによりどんなに優秀な先生でも賃金の差別化がなされず「スペイン語の講師としてキャリアを全うしたい」という意欲が削がれているのが現状です。

スパニッシモではこの部分に光を当てることで、講師のキャリアのステップアップの仕組みづくりとして積極的に法人との連携を実施しております。グアテマラの講師としてはより高度な授業の提供が求められる法人のお客様にサービスを提供することで、賃金を含めたキャリアアップが図られると共に、生徒さんには質の高いマンツーマン授業を提供することで「話す」能力アップを目指しています。これらは、「スペイン語を教える能力=知的労働」によってグアテマラのスペイン語講師の生活の一助となるスパニッシモの目指す「知的フェアトレードの確立」をより拡大させていくことを目指しております。

今回はそのオンラインでのマンツーマンレッスンの実感について拓殖大学スペイン語学科 学科長の瓜谷教授と昨年受講された2名の学生にインタビューを行いました!

(インタビュアー:スパニッシモ 有村)

拓殖大学スペイン語学科 瓜谷学科長
拓殖大学スペイン語学科 瓜谷学科長

Q.早速ですが、拓殖大学でスペイン語のマンツーマンレッスンを導入された理由は?

一番の理由は学生達の会話力を鍛えたい、ということです。特に留学する学生達は1年半勉強した時点で留学していきます。彼らにとって「留学するにあたり一番不安なことは何ですか?」ときくとやっぱり「会話力にまだ自信がない。」「(留学先に)行って(自分のスペイン語で相手に)通じるんだろうか」「彼らの言ってることがわかるんだろうか」という答えが圧倒的に多いです。私たち教師はそのときは「大丈夫だよ、向こうにいってすぐに慣れるよ!」と背中を押してあげるんですけど、なかなかやっぱり不安を解消することはできないんだな、とずっと長いこと思っていました。

今回オンラインのマンツーマンでの語学研修を始めるにあたっては、日本に居ながら話す機会を少しでも増やすにはどうしたらいいのかな、というときの一つのカギだと思いました。マンツーマンでお話できるわけですから、自分が黙ってしまったら会話が成り立ちませんよね?ということで強制的に「話さざるをえない」環境に置かれるわけなので、それを長い期間やることで話す力がよりつくんじゃないかな、ということでこのプログラムに期待をかけてやってみた、ということです。

Q.プログラムを実施するにあたって、当初の不安はどんなところにありましたか?

オンラインという形態なので、学生達がそれぞれ自宅で自分のPCを使ってグアテマラの先生とやり取りをする、ということなので機械的なトラブルが起こらないか、日本と時間差がかなり大きいので学生達にどういう形で影響するか。夜遅く授業をするとなると学生達にとって大変じゃないか、あるいは早朝にやるとなると大変じゃないかな、という不安はありました。マンツーマンとはいえオンライン。本当にどれほど効果があるのか、そこはやってみなければわかりませんので、実際にうまくいくか、っていう点も不安といえば不安でした。

Q.プログラムを実施されてみて不安の解消はされていきましたか?

学生達の実感はとてもいい反応ですね。学生達がどの程度「自分たちは上達した!」という感覚が持てているのかな、という点でいうと毎回コースが終わるたびにアンケートをとっているんですが、9割以上、あるいは9割前後の学生が「この講座を受けてよかった」と答えている。また「会話力も伸びた!」ということも感じています。

特に「コミュニケーションを維持する。物怖じしない」力が格段に伸びた。グアテマラのネイティブ講師と話すのは当初すごく怖かったし、授業を始めて数回まではあまりできなかったんだけど、続けていくうちに少しずつできるようになった。そうすると今までは一言ずつ程度しか答えられなかったけど、徐々にセンテンスになる。あるいは「あの先生にもっとこんなこと言いたい。伝えたい。」という気持ちが沸いてきて前もって調べておいて、会話する。それが通じるととっても嬉しいから励みになる。そういう好循環が生まれているように思います。

やっぱり人間関係ってとっても重要で、向こうの先生との関係ができてくるにしたがって「コミュニケーションをとるのがすごく楽しくなった」と非常に多くの学生が言っていてそれは本当によかったな、やってよかったなと感じています。
留学する前にやるので、学生達としてはこれを受講したおかげで最初から現地の人に話しかけることができるようになってきたのは大きな成果かなと思っています。

Q.授業では協働で作成したテキストを使用しています。グアテマラの先生、および中南米のエッセンスが盛り込まれたテキストを用いたことによって、生徒の中南米に対する異文化理解はどのように進んでいると思われますか?

とてもいい効果をあげていると思います。彼らはまず中南米がどんなところかという知識がゼロに近いですから。北米アメリカやスペインのこととかっていうのは小さいころからテレビ、映画をみてなんとなく想像がつく部分がありますが、ラテンアメリカの小さな国となるとまったく見当もつかない。でもそこの生の人と話をして、習慣をきいたり日本はこうだよ、って話したりすることで世界は明らかに広がっていく。いろんな世界があるんだな、いろんな人々が様々なかたちで生きているんだな、っていうのがわかって、かつ人間って違わない部分、共通する部分、感情的な部分があるなっていうのがわかっていく。それをバーチャルではあるけど、直に「感じる」ことができる。そういう意味でもとてもいい効果を与えていると思います。

Q.ありがとうございます。当初の目的はある程度達成されてきているといえるでしょうか?

はい、そう思います。

Q.オンラインで学習する、ということへの抵抗はなくなってきていますか?

学生に「どんな点で困ったことがありますか?」ときくと一つはオンラインをやっているときに、何らかのトラブルで学生側かグアテマラ側かわからないがうまくスカイプでやりとりができなかったときがあったようです。頻度はどのくらいかな?と聞くと2、3回程度。そういうときに学生達がどうしたらいいかわからなくて困った、ということがありました。オンラインでの授業は、メリットはすごくたくさんありますが、まだその辺の不便さというのも残ってるかと思います。

Q.最後に今後のオーラルのプログラムを大学としては続けていきたいと思われていますか?

はい、毎年いい成果が出ているのでさらに続けていきたいという気持ちがあります。実施していて思ったのは学生達が効果を出していくためには当然予習しないといけないのですが、うちの学生は他の科目でも課題が多く、忙しいんですよね。そうすると、どうしても自分の限りある時間を削ってやらなければいけない。必ずしも十分な準備ができずに授業を受けてしまっていることもある。そうすると効果は落ちてしまう懸念はあります。それを考えると予習のサポートなどを前もってできれば、さらに効果はあがるのではないかと思っているので、このオンラインの授業を受ける前の体制を学校側で用意できればいいな、どういう風にしたらいいかを検討しているところです。

Q.楽しみです!スパニッシモとしてもより効果が上がっていくようにお力添えできるところは全力でさせて頂きます!これからもよろしくお願いします!

はい、こちらこそ。引き続き、よろしくお願いします。

 

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